メンズ美容家が提案する「髭剃りのやり方」

こんにちは!メンズ美容家・木津利香です。今回は、髭剃りのやり方を紹介します。私は女性故、ヒゲがありません。。けれど、シェービングフォームといったアイテムは、化粧品の類です。美容家として、男性のみなさまにご提案させて頂けることもあると思います。記事の後半では、男性の生の意見も記載しておりますで、ぜひご参考にして頂ければ幸いです。
(※こちらの記事は、先日開催されたセミナーをブログ記事にしたものです。)
1)カミソリの性質

カミソリのメリットは、何といっても深剃りができることですよね。それから、電気シェーバーより低価格で購入できることもメリットではないでしょうか。意外かも知れませんが、マスク肌荒れの予防にもなります。その理由については、後ほどお伝えします。
デメリットは、深剃りできることが仇となり、カミソリ負けする場合があること。メリットとデメリットは表裏一体だと言えます。

こちらは、肌の断面図です。
ヒゲを剃る際に、一番上の部分「角質層」も一緒に削れてしまうため、カミソリ負けが起こります。
前回のセミナーでは、肌の表面には「バリア機能」が備わっているとお話しました。バリア機能とは、肌の乾燥を防いだり、ウィルスや異物の侵入を防ぐ役割で、肌本来の機能です。
カミソリでヒゲを剃る際に、角質が剥がれてバリア機能にダメージが及ぶと、肌荒れや吹出物が起こりやすくなります。

新しい肌の細胞は「基底層」で生まれ、熟成しながら上の層へと押し上げられていきます。それが積み重なって「角質層」となりますが、これはすでに死んだ細胞。死んだ細胞がレンガのように積み重なり、肌を守ってくれますが、やがては垢となって剥がれ落ちていきます。
こうした肌の代謝をターンオーバーといい、通常、約28日周期で繰り返されます。ところが、加齢やその他の要因で遅くなり、角質層が厚くなるケースが少なくありません。
マスクが日常化した今、息や汗で肌が蒸れると、厚くなった角質がふやけてしまいます。それが「マスク肌荒れ」の一因だといわれています。
そこで役立つのが、T字カミソリでのシェービング。ヒゲを剃ることで厚くなった角質も削ぎ取れるので、肌荒れしづらくなる、という訳です。
1-2.カミソリの刃の枚数について

カミソリの刃の枚数は、2~3枚のものや、4~5枚のものがありますよね。歯の枚数によって特長があります。
<2~3枚刃の特徴>
ヒゲが少ない人や、鼻の下などの細かい部分を剃るのに適しています。
<4~5枚刃の特徴>
刃の枚数が多いことで、刃と肌へのダメージを軽減。ヒゲがしっかり生えている人や、頬などの広範囲を剃るのに適しています。
2)電気シェーバーの性質

電気シェーバーのメリットは、なんといっても肌荒れしずらいことだと思います。その秘訣は、刃が直接肌にあたらないように作られているから。製品によっては深剃りもできます。
デメリットは、比較的高額なことではないでしょうか。T字カミソリなら数百円から購入できますが、電気シェーバーは数千円~数万円かかります。
3)コスト比較(カミソリ vs 電気シェーバー)

みなさんは、カミソリと電気シェーバーのコストを計算したことはありますか?
価格.comマガジンにコスト比較が掲載されていましたので、抜粋させて頂きます。
比較するのは、こちらの2つ。
① 電気シェーバー「ブラウン シリーズ9 9395cc」
② カミソリ「ジレットスキンガード」
これらを5年間使った場合の比較となります。

電気シェーバー( ブラウン シリーズ9 9395cc )
2020年2月時点で、価格.comで最安値のブラウンシリーズは37,400円。カードリッジなどの備品も込みで5年間使った場合、64,940円になるそうです。

カミソリ(ジレットスキンガード )
2020年2月時点での最安値は1,073円。シェービングジェルも必要なので、そういった備品を含めて5年間使った場合、38,498円になるそうです。

以上、2つの差額を計算すると
64,940円ー38,498円=26,442円
つまり、カミソリの方が26,442円分安い、ということです。
カミソリは、場合によっては肌荒れすることがあります。また、使用感の好みの問題もあると思うので、「安いから最良」とは言えません。
ただ、こうした比較は興味深く、選択の目安にもなると思います。
4)髭剃りの極意
以上の内容を踏まえて、髭剃りの極意をお伝えします。私、木津は、女性なのでヒゲがありません。故に、カミソリ負けしたことも一度もありません。。そのような者が、男性のみなさまへ「髭剃りの極意」を申し上げられる立場ではないと思います。ただ、髭剃りのジェルなどは化粧品の類なので、美容家として、ご提案させて頂きます。

まず、「アイテムの使い分け」について。
T字カミソリは、3枚刃~5枚刃までいろいろありますよね。3枚刃はヒゲが少ない人や、細かい部分を剃るのに適しています。それに対して5枚刃は、ヒゲが濃い人や広い面を剃るのに適しています。
電気シェーバーも、様々な製品が発売されているということは、それぞれ使い分けることに意義があるのではないでしょうか?
これは、スキンケアやメイクでも同じことがいえます。

洋服で例えると、夏は半袖を着ますが、冬になれば衣替えをし、長袖やコートを着ますよね。ところが、スキンケアで衣替えをするという発想の人は、ごく少数派です。一年中おなじスキンケアをしていることが原因で、不調を起こしている人もいます。
夏場は皮脂で、顔がテカり気味です。そんな時期に、冬向けの高保湿をしたらどうなるでしょうか?ニキビの原因になったり、顔がテカることで清潔感の低下にも繋がります。
逆に、乾燥しやすい冬場に、夏向けのサッパリした化粧品を使うと、小じわの原因になります。肌のバランスを崩して、ニキビもできやすくなります。
化粧品というアイテムを使い分けるように、髭剃りのアイテムも使い分けることに意義があるのでは、と考えています。
5)ディスカッション
今回のセミナーの後、男性参加者様と髭剃りのディスカッションを行いました。
実際に使用してるアイテムを持ち寄り、様々な意見が飛び交いました。
~主な内容~
・数千円ほどの安価な電気シェーバーは、すぐ壊れてコスパが悪い
・ヒゲが濃いので、安価な電気シェーバーではきちんと剃れない
・3万円ほどの電気シェーバーなら、ヒゲが濃くてもよく剃れる
・電気シェーバーの価格と性能は比例すると思う
・T字カミソリの使い始めの日付をマジックで書き入れ、刃を定期的に交換している
・アフターシェーブローションを使い始めてから、剃刀負けしなくなった
・1000円未満の安価なアフターシェーブローションでも、肌に合うなら問題ない
・アフターシェーブローションの代わりに、普通の化粧水でもよい
・シェービングフォームはSchick薬用シェーブガードが人気
・ヒゲの脱毛サロンに通ったけど、あまり効果が実感できず辞めた
6)当記事について
最後までご覧いただき、ありがとうございました!当記事は、メンズ美容家・木津利香が開催したセミナーをブログ記事にしたものです。少しでもご参考になれば幸いです。
▼こちらから、動画でもご覧いただけます。
【タイムスケジュール】
00:00~ はじめに
00:37~ カミソリの性質
05:47~ 電気シェーバーの性質
06:39~ カミソリ VS 電気シェーバー・コスト比較
08:31~ 髭剃りの極意