化粧品の効果が台無しになる使い方

こんにちは!メンズ美容家・木津利香です。スキンケアをする際に、化粧水を肌に叩き込んだり、乳液を擦り込んだりしていませんか?意外と知られていませんが、化粧品は使い方が重要です。間違った使い方をすると、シミ、小じわ、肌荒れなどを招くからです。この記事では男性の肌の特長から、スキンケアの正しいやり方までレクチャー。これさえ読めば、若々しい肌がキープできます。
目次
1)男性の肌の特徴

男性の肌は、男性ホルモンの影響で皮脂量が多いという特徴があります。
その量は、女性に比べて約3倍。
それに対し、水分量は意外と少なく、女性の半分以下だそうです。
そのため、肌の表面はベタベタしやすいのに、内側は意外と乾燥。
いわゆる「インナードライ」と呼ばれる状態になりやすく、肌のバランスを崩しやすいといわれています。
続いて、ヒゲ剃りによる肌のダメージ。
これは男性の皆さんなら、一度は経験されたことがあるのではないでしょうか?
男性は女性に比べて、輪郭がはっきりとした、濃くて大きいシミができやすいこともわかっています。
シミの原因は、ヒゲ剃りのダメージやスキンケア不足によるものです。
男性は女性と違ってスキンケアや紫外線対策をしない人が少なくないので、シミができやすい肌環境になるということです。
間違ったスキンケアも一因なので、本日はその部分を重点的にお伝えします。
1-1. 肌の断面図

肌は、この図の通り、何層かに分かれています。
図の一番上、「角質層」という部分が、自分で触れることのできる部分です。
図の下から2番目、「基低層」という部分で肌の新しい細胞が生み出され、熟成しながら上へ上へと押し上げられていきます。
そして、最終的には垢(あか)となって剥がれ落ちていきます。
肌はこのように、28日から60日ぐらいかけて生まれ変わっており、それをターンオーバーといいます。
皆さんは、肌の奥というと、どの部分をイメージされるでしょうか?
よく、「化粧水が肌の奥まで浸透して潤いを与える」といった表現がありますが、この図でいうと、肌の奥とはどこだと思いますか?
答えは、一番上の角質層。
ちなみに、角質層の厚みは、わずかサランラップ1枚分だそうです。
「化粧水が肌の奥まで浸透」というのは、「サランラップ1枚分」だということになります。
図の一番下に、真皮層(しんぴそう)という部分がありますよね。
コラーゲンが肌の弾力を作っている、という話は聞いたことがあると思いますが、それが存在しているのが真皮層です。
肌の奥まで化粧水が浸透、といっても、真皮層までは到達しないということをお忘れなく。
1-2. 化粧品の効果はいつ出るの?

「化粧品の効果はいつ出ますか?」
これは、とてもよく頂くご質問の一つです。
この写真は、現在、木津が開発中の化粧品ですが、一ヶ月で使い切れるように設計して作っています。
この化粧品だけでなく、市販の化粧品の多くが、一ヶ月分で作られています。
その理由は、肌のターンオーバーに合わせているから。
前述の通り、肌は約一ヶ月ぐらいの周期で生まれ変わっています。
その周期に合わせて作られているので、効果を確かめるには、まずは一つの化粧品を切ってみるとよいでしょう。
ただし、使用後に痒みや痛みなどが出た場合は、すぐさま使用を中止することが重要です。
2)化粧品の効果が台無しになる使い方とは

いよいよ、ここからが本題です!
「化粧品の効果が台無しになる使い方」とは、次の通りです。
・ゴシゴシ擦り洗いする
・顔を洗ったあと、タオルでゴシゴシ拭く
・化粧水をパッティングして叩き込む
・クリームをマッサージするように擦り込む
こういった習慣がバリア機能を低下させ、化粧品の効果を台無しにします。
皆さんは、「バリア機能」という言葉は聞いたことありますか?
2-1. バリア機能の主な役割

バリア機能は、私たちの肌にもともと備わっている機能で、役割は2つあります。
1つ目は、肌やカラダの水分蒸発を防ぐ「保湿」の役割。
2つ目は、異物の侵入を防ぐ「保護」の役割。
異物とは、アレルギー物質やウィルスなどを指し、その侵入を防ぐ機能が、私たちの身体には備わっているということです。
ところが、肌を擦ったり、叩くようなスキンケアを続けると、バリア機能が低下して肌が乾燥したり、吹出物ができやすくなったりします。
2-2. バリア機能の構成成分

バリア機能は、皮脂膜(皮脂と汗)、NMF(角質細胞の中にある保湿成分)、細胞間脂質(角層細胞間にある油溶性の物質)の3つから成り立っています。
より細かく見ていくと、皆さんも聞いたことのある成分が多いかと思います。
例えば、皮脂膜を構成する「スクワラン」。
保湿成分としてスクワランが配合されている化粧品を、見たことがあるのではないでしょうか。
NMFの構成成分である「アミノ酸」は有名ですよね。
尿素配合の化粧品も知っていると思います。
冬場、「手荒れには尿素配合のハンドクリームが効く」というCMがよく流れていますね。
そして、細胞間脂質の「セラミド」。
セラミド配合の化粧品は数多く販売されています。
こうした、いわゆる美容成分は、肌にもともと存在します。
それらがバリア機能となって、肌を健やかに保ってくれているのです。
それにも関わらず、肌をゴシゴシ擦ってスキンケアをすると、バリア機能が低下。
せっかく化粧品で美容成分を補っているのに、やり方を間違ってバリア機能を損なえば、意味がなくなってしまいます。

バリア機能を守ることが一番重要です。
3)洗顔の正しいやり方

では、実際に、どうすればバリア機能を守りながらスキンケアできるのかをお伝えします。
まずは洗顔から。
洗顔の基本は、よく泡立てることです。
この写真ぐらい、モフモフな感じに泡立てます。
手で一生懸命に泡立てようとしても、思うように泡立たなかったり、時間がかかって面倒…ということもありますよね。
その場合は、100円ショップで売っている「泡立てネット」がおすすめです。
泡立てネットを使えばあっという間に泡立てられるので、ぜひ試してみてください。
泡立てたら、顔に泡を乗せ、手と肌がぶつからないように、泡を手のひらでプッシュします。
そうすれば、ゴシゴシ擦り洗いしなくても、泡が汚れを吸着してくれます。
額、ほほ、あごなど、各部位を10回程プッシュすればOKです。
せっかく摩擦を避けるように洗っても、すすぎの時にこすっては台無しです。
決して肌を擦らないよう、十分気をつけてすすぎましょう。
入浴中、シャワーで顔をすすぐ場合も注意が必要。
よくある男性の意見としては、「43度の熱くて勢いの強いシャワーで掛け流す」というものですが、水温を少し下げ、水流も和らげることが大切です。
タオルで拭くときもゴシゴシ擦らず、拭くというよりは、タオルで優しく押さえましょう。
4)保湿の正しいやり方

最後に、正しい保湿のやり方をお伝えします。
化粧品のCMなどで、「化粧品を顔にちょんちょんと5カ所くらい置いて、マッサージするように擦り込んでいく」というような塗り方を見たことがあると思います。
ところが、この方法は摩擦が生じやすいといえます。
そのため、まずは化粧品を手のひらに取ることをおすすめします。
化粧水やオールインワンジェルなど、どんな保湿剤でも同じです。
1)化粧品を手のひらに取って、手のひら全体になじませる
2)頬や目元など、乾燥しやすい部分から順番に、手のひら全体で包み込む。次いで、額、アゴ、鼻など、顔全体を優しくハンドプレスしてなじませる。
3)首も同様に塗る
私が思うに、首も、顔です。
「手のひらに残った化粧品を首に塗る」というやり方がありますが、それでは足りません。
再度、化粧品をたっぷり手にとって、首にもしっかりなじませましょう。
特に、首のうしろ側は、紫外線を浴びて老化しやすい部分なので、十分に保湿してください。
顏と首を同時に保湿すれば、若々しい見た目がキープできます。
5)当記事について
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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【タイムテーブル】
男性の肌の特徴 01:11
化粧品の効果が台無しになる使い方とは 06:00
洗顔の正しいやり方 09:30
保湿の正しいやり方 12:22
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